更新が止まった古いサイトや、キャンペーンが終わった特設のページなど、「もう書き足すことはないけれど、残しておきたい」WordPress のサイトは意外と多いものです。そのままにしておくと、WordPress 本体やプラグインの更新を続けなければならず、放っておけば攻撃の入口にもなります。中身だけを HTML のファイルにして置いておければ、更新の手間も、狙われる心配もぐっと減らせます。
そこで、WordPress のサイトを静的な HTML のファイルに書き出すプラグイン「Fstyle Static HTML Export」を作り、WordPress 公式のプラグインの一覧で公開しました。無料で、管理画面の「プラグイン」から探して入れられます。
できること
書き出しのボタンを押すと、サイトのページを順に開いて、ページと一緒に CSS・JavaScript・画像なども保存します。できあがったフォルダは、そのままほかのサーバーに置いても、パソコンで開いても見られます。

- 速く書き出せる:ページを何本か同時に取りにいくので、ページの多いサイトでも待ち時間が短くて済みます。画像などのファイルは、サーバーの中から直接コピーします。
- 途中で止まらない:サーバーから「アクセスが多すぎます」と断られても、そのページを飛ばしません。少し待って、同時に取りにいく数を減らしてからやり直し、落ち着いたらまた数を戻します。
- リンク切れを一覧にする:書き出したあとに、ページの中のリンクと画像を全部確かめて、見つからないものを一覧にします。もとのサイトでも切れていたリンクは、分けて出します。
- 書き出す前のチェック:お問い合わせのフォームやサイト内の検索、コメントなど、HTML にすると動かなくなる所を、書き出す前に教えてくれます。
- 続きから再開できる:途中で画面を閉じても、進み具合は残っています。止まった所から続けられます。
- 更新した記事だけ書き出す:2 回目からは、前に書き出したあとに変わった記事だけを取り直せます。
こんなときに
- 更新が止まったサイトを、手間をかけずに残しておきたいとき
- 表示をとにかく速くしたいとき(ページを毎回作らずに、できあがったファイルを返すだけになります)
- 本番のサイトとは別に、見るだけの控えを置いておきたいとき
お問い合わせのフォームなど、サーバーで動かす必要がある所は HTML では動きません。その場合は、外のフォームのサービスに置き換えるか、その部分だけ書き出しから外す形になります。書き出す前のチェックで、どのページに何があるかが分かります。

公式の一覧に出すまで
WordPress 公式のプラグインの一覧に出すには、ボランティアの方々による審査があります。今回の審査では、「翻訳のファイルはプラグインに入れず、公式の翻訳の仕組みに任せる」「外のサービスとやりとりするかどうかを、説明に分かりやすく書く」といった点を直しました。このプラグインは、ご自分のサイト以外にはどこにもデータを送りません。そのことも、説明にはっきり書いています。
日本語の画面は、公式の翻訳の仕組みで、近いうちに使えるようにする予定です。
ダウンロード
プラグインは、WordPress の管理画面の「プラグイン」→「新規プラグインを追加」で「Fstyle Static HTML Export」と探すか、下の公式のページから入れられます。
古いサイトの片付けや、表示を速くしたいときの選択肢の 1 つとして、使ってみてください。