監視のメールは一度も来ていないのに、先月から検索で来る人が減っている。調べてみると、テーマを入れ替えたときに「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入ったままだった。サイトは毎日きちんと開けていたので、ページが見えるかだけを見る監視は、何も知らせてくれませんでした。
監視サービスはたくさんあります。料金表だけで決める前に、「何を見て、だれに、いつ知らせるか」を確認しておくと、あとで困りません。
ページが見えていても、サイトは困った状態になる
多くの監視は、決まった間隔でページを開き、ページが表示できるかを見ています。表示できれば「動いている」です。
ところが、次のような状態でも、ページは表示できます。
- 更新の途中で止まり、画面に「メンテナンス中」が出たまま。
- PHP のエラーで、画面に「Fatal error」の文字だけが出ている。
- noindex が付き、検索の結果から少しずつ消えていく。
- 乗っ取られて、別のサイトへ飛ばされる。
ページが見えるかだけを見る監視サービスでは、これらに気づけません。選ぶときは、ページの中身まで見るかを最初に確認してください。
何を見るか:6 つの点を表に
| 見ること | 見落とすと | 選ぶときに確認すること | 海外の主なサービスでは(2026 年 11 月の料金表) | サイトビーコン |
|---|---|---|---|---|
| ページが見えなくなった | 最初に気づくのが、お客さまからの連絡になる | 何分ごとに見るか。何回続けて失敗したら通知するか | UptimeRobot は 50 か所・5 分ごと。Better Stack・StatusCake は 10 か所。1 分より短い間隔は別の料金 | 5 分ごと。2 回続けて落ちたらメール(5〜10 分ほど) |
| 遅い | 開くのが遅く、問い合わせや買い物の途中で帰られる | 何秒で「遅い」とするかを自分で決められるか | 応答の速さを見られるものが多い。ページの重さまで測るものもある | 既定 5 秒・サイトごとに 0〜15 秒。ページの重さは見ない |
| 中身が変わった(メンテナンス中・noindex・Fatal error) | ページは見えているので、ふつうの監視では通知が来ない | 決めた文字があるかだけか。noindex・エラーの文字・別のサイトへの転送まで見るか | UptimeRobot は決めた文字を監視できる | 決めた文字・出てはいけない文字・Fatal error・noindex・別のサイトへの転送・ページが急に小さくなった |
| SSL とドメインの期限 | 警告の画面が出る。ドメインが切れるとサイトもメールも止まる | 何サイト分見られるか。何日前に通知するか | StatusCake は 1 つだけ。UptimeRobot・Better Stack も期限を見られる | 全プラン・登録した全サイト。SSL は残り 30 日(短い証明書は 14 日)、ドメインは 30 日前・7 日前・当日 |
| 通知先 | 見る人に届かず、気づくのが遅れる | メールのほかに、チャット・SMS・電話に送れるか | Better Stack は Slack に送れる。SMS・電話は UptimeRobot・Better Stack とも有料のプランから | メールだけ |
| 夜間の通知 | 夜中に鳴り続ける。切ると朝まで気づかない | 送らない時間帯を決められるか。メンテナンス中は止められるか | メンテナンスの時間を決めて止められるものはある | 夜の送らない時間(オンにしたとき・既定 23〜7 時)。メンテナンス中は最大 7 日止める |
ほかのサービスの数は各社の無料の枠で、各社の料金表(UptimeRobot・Better Stack・StatusCake)を 2026 年 11 月 6 日に見たものです。変わることがあるので、申し込む前に各社のページでご確認ください。
通知は「だれが、いつ受けるか」から決める
表の中で、あとから変えにくいのが通知先です。
ひとりで自分のサイトを見ているなら、スマホでメールを受けるだけで足ります。ただし、回線の一時的な乱れなどで 1 回失敗しただけでも通知が来る設定だと、ページは見えているのに夜中に通知が届く「誤判定」が起きます。誤判定を避けるために、何回続けて失敗したら通知するか、夜は送らない設定があるかも確認しておくと安心です。
制作会社や保守の担当がチームで受けるなら、社内のチャットに流れるかが大事になります。だれか 1 人のメールに届くだけだと、その人が休みの日に見落とします。
サイトビーコンでできること・できないこと
サイトビーコンは、システマが作っている日本語の監視サービスです。上の表のとおり、ページの中身と期限を見るところに力を入れています。足りないところも書いておきます。
できること
- 5 分ごとの監視と、ページの中身の確認(全プラン)。
- SSL とドメインの期限(全プラン・登録した全サイト)。
- WordPress に専用のプラグイン「SiteBeacon Reporter」を入れると、更新の残りやエラーの数、予約の投稿の状態も 1 時間ごとに届く。
- ログインなしで見られる、お客さま向けの状態のページ。
できないこと(2026 年 11 月の時点)
- 間隔は 5 分だけ。1 分などの短い間隔は選べない。
- 通知はメールだけ。Slack・Chatwork などのチャット、SMS、電話、Webhook にはまだ送れない。
- 更新の残りなど WordPress の中のことは、プラグインを入れたときだけ。WordPress ではないサイトは、外から見える範囲だけ。
- リンク切れ・http の混ざり(混在コンテンツ)・ページの重さは見ない。
- バックアップ、まとめての更新、改ざんの検査、既知の脆弱性の通知はしない。
- 料金は、2 サイトまで 0 円、10 サイトまで月 1,100 円(税込)。11 サイト以上は問い合わせ。
決める前に、自分のサイトで 1 日だけ試す
監視の良し悪しは、通知が来たときに分かります。気になる監視サービスに自分のサイトを 1 つ登録し、わざと通知が来る状態を作ってみてください。ページの中身を見る機能があれば、「出てはいけない文字」に今のページにある言葉を設定すると、通知が届くかを確認できます。その機能がなければ、開くと 404 になる、ないページの URL を登録すると、エラーの通知が届きます。メールが何分で、どんな内容で届くかを見れば、毎日使えるかを決めやすくなります。